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2021年
05/10
マスク着用で急増する口呼吸を「舌トレ」で解消

News | くらしと健康 |

 新型コロナのリスクから身を守るために、欠かすことのできないマスク。

しかし一方で、マスク着用の影響で口呼吸に悩む人が増えています。

本来、呼吸は鼻でするものですが、マスクを着用していると息苦しさから無意識に口呼吸になってしまうケースが多いといいます。

 

  とはいえ、マスクをすると必ず口呼吸になるというわけではありません。

内科医で口呼吸に詳しい今井一彰医師は、「マスクの着用によって無意識に口呼吸になってしまうのは、舌の筋肉が衰えている可能性が高いです」と話します。 

 

「舌は筋肉のかたまりで、卵3個分、約150gの重さがあります。舌の筋力がある場合はその重さを支えることができるため、口を閉じたときに舌が上あごにぴったりとくっついています。

ところが、舌の筋力が落ちてしまうと舌の重さを支えきれなくなり、舌が下あごへと垂れ下がってその重みで口が開きやすくなり、無意識のうちに口呼吸になりやすいのです」(今井さん)

 

 口呼吸は自分自身で気がつかない場合も多いといいます。

口を閉じたときに、舌が上あごから完全に離れている、舌先が前歯の裏に当たっている場合は、舌の筋力が落ちている状態。

口呼吸にならないように注意が必要です。

 

 では、口呼吸になるとどのようなデメリットがあるのでしょうか。

 

 正常な呼吸である鼻呼吸の場合、吸った空気は鼻の奥の鼻腔にびっしりと生えている線毛(粘膜上に生えている直径1/1000ミリの毛)と粘液によって細菌やほこり、有害物質等が取り除かれて浄化されます。

また、鼻腔を通った空気は十分に温められて加湿されるため、気道や肺の冷えや乾燥を防ぎます。 

 

 一方、口呼吸の場合は、細菌等が含まれた空気がダイレクトに気管に入り、肺へと送られるため、かぜやインフルエンザ等の感染症にかかりやすくなってしまいます。

 

また、冷たく乾いた空気がそのまま気管に入るため、気管支が冷えて乾燥し、免疫機能が低下しやすくなります。

 

こうした弊害によって、口呼吸になると感染症をはじめ、アレルギー性疾患やリウマチ、認知症等、全身のさまざまな疾患リスクが高まることがわかっています。

 

 口呼吸は、舌の筋力を鍛えることで改善することが可能です。

そこで今井さんがおすすめするのは、「あいうべ体操」による舌トレ(ベロトレ)。

誰でも簡単にできる舌の筋力トレーニングで、その方法は次の通りです。 

 

  【あいうべ体操】

 

  「あー」と口を思い切り大きく開く。

 

  「いー」と口を大きく横に広げる。首に筋が張るくらいまで広げる。

 

  「うー」と口を強く前に突き出す。

 

  「べー」と舌を出して下に伸ばす。

          あごの先をなめるようなイメージで思いっきり伸ばす。

 

 「『あいうべ体操』は、1日に10回ずつを3セット行うことを目安にしてください。

続けることで、口呼吸から鼻呼吸へと改善されていきます。

声は出しても出さなくても、どちらでもかまいません。

体が温まっている入浴時に行うのが特におすすめです」(今井さん)  

 

 新型コロナも感染症のひとつであり、その意味でも、舌を鍛えて口呼吸を改善することはとても重要です。

 

毎日の舌トレをぜひ実践してみましょう。 

 

 

 監修者 今井一彰さん

  内科医、 東洋医学会漢方専門医、日本病巣疾患研究会副理事長。みらいクリニック院長。

「病気は口からやってくる」という理論のもと、舌を鍛えて口呼吸を鼻呼吸に変えることで自然治癒力を高め、「可能な限り、薬を使わないで病気を治す」ことを目指した治療をしている。その取り組みは、「世界一受けたい授業」「名医のTHE太鼓判! 」「林修の今でしょ! 講座」「おはよう日本」「あさイチ」等、各メディアで数多く紹介されている。『4分でウォーキング1時間分! 全身がやせる「ゆるHIITダイエット」』(PHP研究所)、『免疫力を上げ自律神経を整える 舌トレ』(かんき出版)ほか、著書多数。

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