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2016年02/20
記憶とストレスとの関係

 1月中旬より大学入試がスタートしました。3月上旬頃まで続く大学入試を目前に控え、おそらく受験生のみなさんは緊張して受験会場へ向かい、試験に臨むこととなるでしょう。受験科目の中には、日本史や世界史といった「記憶力」が求められる科目も多いと思います。受験を控える学生のみなさんが、最後まで「記憶力」を維持するためにも、また、「なかなか人の名前が覚えられない・・・」「最近物忘れをすることが多い・・・」などとお悩みの方にも、今回は「記憶力」についてご紹介します。

 

■そもそも記憶とは?

 記憶は、脳の働きによって生み出される能力です。記憶をつかさどる機能は、右脳にも左脳にも備わっています。記憶の保持は感覚記憶・短期記憶・長期記憶の3種類に分けられています。感覚記憶の保持時間は、視覚が数百ミリ秒、聴覚が数秒で、短期記憶については15~30秒、長期記憶にいたってはほぼ永久と言われています。このように記憶が3種類に分かれているのには、日常生活ですべての情報を記憶していたら記憶の重要度の差別化ができないため、また、脳への負荷を減らすため、と言われています。

 

■記憶とストレスの関係

 記憶するのに重要な器官として「海馬」があります。「海馬」は大脳辺縁系にある、タツノオトシゴのような形をした器官です。新たに長期記憶をするときに、「海馬」が働いていると考えられています。「海馬」で新しいことを記憶して、古くなった記憶は大脳皮質と呼ばれている脳の外側にある大きな部位に記憶されていると考えられています。この「海馬」は非常に繊細な部位で、酸欠とストレスに弱い特徴があります。もし空気が足りなくなれば、脳内では「海馬」が最初に窒息状態になり、壊死することが分かっています。加えて、ストレスを加えると「海馬」の機能が低下します。

 

■記憶力維持のために、ストレス耐性を高める方法は?

 さて、記憶とストレスが密接に関係していることを踏まえ、ここでは、記憶力を維持するために有効なストレス耐性を高める方法をご紹介します。

 

(1)【メンタル編】寝る前に、“よかったこと”を3つ書き出す

 ストレス耐性を高めるために有効なのが“幸福感”です。毎晩、寝る前に「今日起きた、よかったこと」を紙に3つ書き出して感謝してみましょう。感謝するとより深く 幸福感が高まります。心に思うだけではなく、紙に書くことが大事です。自分に起こった幸運を“手を動かし”て “可視化”することで、幸福感は深く脳に刻み込まれます。「1週間くらい続けると幸福感が高まる」と論文でも確認されていますので、ぜひ続けてみ てください。

 

(2)【食事編】“サバ”は脳細胞を活性化させる
 記憶力を上げたいときには、脳神経を活性化させるDHA、血液をサラサラにするEPAが豊富なサバ、サンマ、 イワシなど青魚を食べましょう。マグロでも良いです。さしみや焼き魚にして毎日食べるといいのですが、難しかったらDHA、EPAをサプリメントでとるの も一法です。

 

(3)【行動編】会議は“立って”すると良い

 座っている時間が長い人は、寿命が短いという統計があります。 いくら運動をしていても座っている時間が長いと、健康を損ないます。なるべく座っている時間を減らすために、会社 でも会議は立ってやるのがおすすめです。歩きながら会議をするのも有効です。これは、何かを暗記する時に、運動しながら暗記すると、記憶力が格段に良くなると言われる原理と同じです。ちなみに、午後3時はテストステロンという男性ホルモンが低下しやすいの で、集中力が落ちやすくなる時間帯です。会議など重要なことを午後3時にするのは避けた方がいいでしょう。

 

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