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2013年05/18
粒子状物質PM2.5について

 テレビニュースを見ると、北京の街がスモッグに霞む異様な光景が毎日のように写し出されています。そこに居住し働く人が2,000万人もいることを考えると、胸がつまります。そして、このガスが中国だけにとどまらず、偏西風に乗ってわが国にも飛来する恐れがあることに思い至ると、危機感を覚えます。今回は、環境省等が発信しているニュース等を参考に、この大気汚染の原因であるPM2.5についてご紹介します。

 

 PM2.5のPMとは「Particulate Matter」の略称であり、一般に粒子状物質と訳されています。その中で、粒径が2.5μm(1μm=0.001mm)以下の粒子をPM2.5と称しています。髪の毛の太さの約1/30程度の大きさで、肺の奥深くまで入り易く、体への影響が懸念されています。

 

 わが国においては、健康のために維持されることが望ましい水準として環境基準が定められていますが、同基準によると、PM2.5は、1年平均値 15μg/㎥以下、かつ、1日平均値 35μg/㎥以下(平成21年9月設定)とされています。また、大気汚染防止法に基づき、地方公共団体によって全国500カ所以上でPM2.5の常時観測が実施されています。

 

 中国に比較的近い福岡市では、市内8カ所の測定局でPM2.5を測定しており、その結果をホームページで随時公表しています。2月23日には59.3μg/㎥を記録し、また、3月10日には同市の西区で1時間平均濃度が106μg/㎥を記録しています。なお、北京では、PM2.5は2月28日には400μg/㎥を超えており、わが国の環境基準の1日あたり平均値の10倍以上の数値となっています。

 

 福岡市では、PM2.5環境基準超過時の行動の目安(暫定)を定め、注意を呼びかけています。基本的な内容ですが、しっかりと実践したいものです。

 

○健康に対する影響として、呼吸器系疾患・アレルギー疾患のある方に対しては

 ・外出するときにはマスク等を着用する。

 ・外出から帰ったら、眼を洗い、うがいをする。

 

 

○生活に対する影響に関しては

 ・洗濯物等はできるだけ外に干さないようにする。

 ・空気の入替は控える。

 ・車の運転時は窓を閉めるようにする。

 ・洗車は後日にする。

 

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